2019.03.28

「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」認定テーマについて

「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」認定テーマについて,以下のとおり認定しました。(平成31年3月28日)

 

認定テーマ いまも息づく平安王朝の雅
認定理由

 かな文字,和歌,物語,大和絵,寝殿造などが生まれた平安時代,京都は貴族を中心とした王朝文化の舞台となった,御所や離宮などの建造物や庭園,葵祭などの行事が,その時代の雅を今に伝えている。政治・儀式に必要な調度品や公家や貴族の身の回りの道具などのものづくりには,洗練された意匠が求められ,担った職人たちによって培われた匠の技は,時を越えて,現在の人々の暮らしに活かされている。後世から憧憬の対象として意識され,広く文化芸術活動に影響を与えてきた王朝文化の美意識は,京都の人々の心の中に脈々と息づいている。

主な構成遺産

源氏物語,御堂関白記,京都御所,嵯峨嵐山,賀茂祭(葵祭),法界寺,阿弥陀如来像,大覚寺,法金剛院,上賀茂神社,下鴨神社,雅楽,蹴鞠,桂離宮,曲水宴,鵜飼,京料理,京菓子,平安神宮,西陣織,京友禅,京人形など  

※そのほか多くの文化遺産がある。

   
認定テーマ 千年の都を育む山と緑
認定理由

 平安京遷都の詔に“山川も麗しく”とあるように,千年の都の生命力の源は,京都盆地の三方を囲む「京都三山」(東山,北山,西山)である。これら里山は名水を湧出し,建材や燃料などの資源を供給しながら,自然と共生する文化を育んできた。信仰の対象や葬送地となった山々は,多様な宗教文化を生み出してきた。皇族などの隠棲地としても知られる山村は,雅な趣を伝えている。市街地から望む三山の姿は,庭園の借景など京都らしい景観を彩り,街中にある緑とともに,悠久の歴史を刻みながら,日常の暮らしに溶け込み,人々の心に安らぎを与えている。

主な構成遺産

松尾山,愛宕山,鞍馬山,比叡山,大悲山,小倉山,小塩山,大文字山,稲荷山,醍醐山,糺の森,双ヶ丘,船岡山,吉田山,嵐山,京北,宕陰,中川,雲ヶ畑,大原など

※そのほか多くの文化遺産がある。