2021.08.26

文化財の現場からシリーズvol.1「瀧尾神社の屋根が宙に浮く」の公開について

 文化財の現場をみなさまにご紹介する文化財の現場からシリーズ(*不定期更新),始めます!

 文化財の所有者等の協力をいただき,写真や動画等とともに解説付きで公開していきます。

 

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 瀧尾神社のジャッキアップの動画を公開しました。

 

 

 本日の現場は,京都市指定文化財の瀧尾神社です!

 

 瀧尾神社では,建物の改修工事を進めています。

 

 瀧尾神社は江戸時代末期である天保10年(1839)に建てられた建物です。

 今回,柱などに傾きがみられ,建物を支える地面を強化する工事が必要となりました。

 屋根や柱,床などの建物の全部のパーツをばらしてから地面を強化すればよいのですが,屋根はまだ健全であり,屋根の檜皮葺きを葺き直すことは,大変コストがかかるため,建物全体を持ち上げて,地面の工事をすることにしました。

 

 これを,「ジャッキアップ」,古来よりは「揚げ前」などといいます。

 

 瀧尾神社は,「本殿」を中心として,その手前に「拝所」,左右に「東西廊」という建物が並びます。

 すべて屋根で繋がっているので,バラバラでは持ち上がらず,全体を一気に持ち上げなくてはいけません。

 

 大きな建物が持ち上がっていく姿はなかなかの迫力です!

 

 地面の調査をした結果,地下で部分的に水が流れている箇所が見つかり,その部分の地面が弱く,柱が沈んできていることが分かりました。

 これから基礎を固めた後,建物をジャッキダウンしていく予定です。

 

 

●瀧尾神社情報●

 〒605-0981 京都府京都市東山区本町11丁目718